竹の一種を店名にしているというのに不穏なタイトルです 笑
ご縁あってやってきたお猪口と徳利のセット
時代劇の中で、八兵衛さんと熊吉さん(仮名 笑)が一杯やっていそうな
とても味のある酒器。
地色は薄い生成り色と灰色の中間くらい。細かなヒビの入った貫入で
アケビのような果実(?)とかぼちゃの絵が描かれています。
その横には「仲よき事は美くしき哉」の文字
この言葉は、大正から昭和にかけて活躍された文豪 武者小路実篤先生が
晩年、色紙によく書いていたそうです。
その横には野菜の絵を添えることが多かったとか。
このお話をもとにデザインされたもの、と思われます。
が、サイン的なものが不思議です。
「實」は実の旧字ですので、「武者小路実篤」を意味するのなら
赤い印のような文字は「写」の旧字でしょうか?
写し、という意味だとしても、竹冠はどこへ???
写し、という意味だとしても、竹冠はどこへ???
九谷焼といえば、色鮮やかで雅なものを思い浮かべますが
そういう感じではありません。むしろ素朴な感じです。
どういう謂れで、どこで、誰に、作られたのでしょう?
そして誰が使っていたのでしょう??
いわゆる骨董のような「飾られる」お品は、大切に後の世に残したいものです。
でも、このような逸話不明の名品ならぬ迷品こそ、使うという行為で守ってあげないと
価値のないものにされ、消えてしまうと思うのです。
ガラクタ収集家。そう言えばそうなのですが。